中用量ピルと低用量ピルの違い

女性のホルモンバランスを整えて、月経量の異常が起こりやすい月経困難症を軽減させたり月経周期をずらすなど生理調整などに使用されることが増えているのが低用量ピルです。
ピルには用途に合わせて中用量ピルを利用する場面も出てくることから、二つのピルの違いや服用することで起こる副作用をきちんと理解し、安全性を考えて利用する必要があります。
まず一般的に中用量ピルは別名アフターピルと呼ばれ、パートナーと性行為をした際に避妊に失敗してしまった時の緊急手段となります。
性行為から約72時間以内に中用量ピルを2錠服用し、その12時間後に2錠服用することで、受精卵の着床を防ぐ事ができます。
確実な避妊を行うためにはピルを2回にわたって飲む必要がありますが、低用量ピルに対して配合されているホルモン量が高い特徴があるので、副作用として強い吐き気や頭痛が伴う恐れがあります。

低用量ピルに比べてホルモン量が高い中用量ピルは、血管のなかに血のかたまりができる血栓症のリスクが上がるといわれています。
医療機関でピルを処方してもらう場合には事前の検診はもちろん、家族に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人がいないか確認をしておくことも重要です。
低用量ピルは女性ホルモンの配合比率によって、1、相性と呼ばれる薬に含まれるホルモンの量がずっと同じタイプ、2、相性と呼ばれる黄体ホルモンの量が後半増えるなど段階的に変化していくタイプ、3、相性と呼ばれる黄体ホルモン量が3段階に変化していくタイプの3種類に分かれています。

そのため自分に適した低用量ピルを医師と相談して処方して貰う必要が出てきます。
ホルモン量が中用量ピルに比べて低いので、生理がはじまった思春期の女性から使用することが出来ますし、日常的にタバコを吸わない人や健康な方であれば40代の女性でも安心して服用できます。
日常的に服用してきた方で、妊娠を望まれる場合はストップすることで、多少周期の変動が出ますが、自然と排卵が起こり生理が訪れます。

中用量ピル・低用量ピルの副作用について

中用量ピルは卵胞ホルモンの量が50マイクログラム含まれていて低用量ピルはそれ以下の含有量であるため中用量ピルのほうが副作用が出やすい傾向にあるとされています。
主な副作用として先に述べた吐き気や頭痛のほかに食欲不振や便秘、下痢などの消化器系の症状が起きたり発疹や湿疹、黄疸、色素沈着など皮膚への症状が報告されています。
その他にも肝機能異常や不正出血、月経量の異常、帯下増加、乳房緊満感、血圧上昇、口内炎、眠気、神経過敏なども副作用の症状です。

軽い症状であればピルが体に慣れてくれば症状が治まることもありますが、辛い症状が続くようであれば処方された医療機関で相談し別のものを処方してもらうなどの対処をしましょう。

また、血栓症のリスクが上昇すると説明しましたが、血栓症の初期症状は以下のようなものがあるため、次のような症状には注意しておきましょう。
手足に出る症状は突然の痛みやしびれ、腫れ、脱力などです。
胸には鋭い痛みや突然の息切れ等の症状、頭への影響としては激しい頭痛やめまいがあります。
その他、舌がもつれしゃべりにくくなったり目のかすみが出たりする恐れがあります。少しでも違和感を感じたら早めに医療機関を受診しましょう。

中用量ピルや低用量ピルを服用すると太ったという方もいます。
これは直接的な副作用ではなく、ホルモンの影響で妊娠をしている状態と脳が錯覚してしまうことが原因と考えられています。
妊娠したと錯覚したことにより食欲がましてしまい気付かずに食事量が増えている可能性があるのです。

ピルの副作用について述べましたが、現在のピルは改良され開発当初の薬よりも副作用も軽減され、安全性も高くなっていますが、低用量ピルや中用量ピルの違いや副作用を理解することは必要です。
これらを理解した上で月経周期をずらし生理調整をしたり月経困難症の軽減など生理等のストレスや異常がある場合には役立てるようにしましょう。